ポジテイブなフレーミングを使おう

はらいかわてつやです。


物事の言い方には、同じ意味を伝える時にも、

相手にネガティブに受け取られる言い方と、

ポジティブに受け取られる言い方があります。

「できる上司」を目指すためには、ぜひ部下に

ポジティブに受け取られるような言葉の選び方を身に着けてほしいものです。


つまりそのような“表現力”を磨いていただきたいのです。


心理学では、表現の仕方のことを「フレーミング」と呼びます。

フレーミングとは、「フレーム」(枠組み)のことで、

ネガティブなフレーミングと、ポジテイブなフレーミングがあります。


読者のみなさんには、ぜひポジティブな枠組みで

表現する習慣を身につけていただきたいのです。


なぜならモノの言い方は、ともすると相手を傷つけたり、

やる気を失わせたりするからです。


たとえば、部下に業務報告をしてもらおうとして、

「今日一日、何をやっていたの?」と聞いたのでは、

部下には「どうせ、サボっていたんだろ?」

という詰間のニュアンスを感じとられてしまうかもしれません。


それよりも、「今日、最優先で取り組んだ仕事は何?」

という聞き方だと、誤解をさけることができるでしょう。

これがポジティブなフレーミングです。


では、練習問題です。


以下は、ネガティブなフレーミングで表現したセリフです。

それらをどうすればポジテイブなフレーミングに置き換えることができるかを、

制限時間5分で考えてみてください。


すぐに答えを見ずに、自分なりに頭を使って考えてみてください。



問1 「いったい何回同じことを言わせるんだ?」

問2 「それは前例がないな」

問3 「お前、性格が暗いんだよ!」



答えは何通りも考えられます。


参考までに私の回答を挙げてみましょう。


問1 「今から言うことを、メモを取ってくれないか。俺もそうなんだけど、人間って忘

れっぽいからさ」

間2 「あえて前例のない方法を選ばなきゃいけない理由って、何?」

問3 「もう少し高い声を出すと、明るい人だと思ってもらえるよ」



ネガティブな表現には、相手を責めたり、

批判するようなニュアンスがありますね。


ポジティブな解答例には、そういうニュアンスはほとんどないのではないでしょうか。


このようなポジティブな表現が自然と出てくるのが、「できる上司」です。


相手を傷つけるつもりはなくても、知らぬ間に

ネガティブなニュアンスを伝えてしまうことはよくあります。


それを防ぐには、言葉を出す前に、

「相手にどう受けとめられるか」を考えることが必要です。


ご参考までに。


はらいかわてつや


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